「冴えない彼女の育てかたFine」感想:忘れていた気持ちに気づかせてくれる作品。

なんか立ってました。

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若干物足りない感はありますが、そんなに大きくない劇場なのでこういったパネルがあっただけで満足です。

先日観てきたのでその感想です。特典も頂てきました。

感想

第一に感じたことは、安芸倫也を見習いたいと思ったこと。
自分がやりたいと思ったものになら、他のことを投げうってでも全力で突っ走れる。そして周りは気にせず躊躇せず何かを始められる。最終的に結果に結びつく。そういうところが素晴らしいと思いました。個人的には感情移ポイントは安芸くんの情熱でした。
でも、疲れたときは全力で休むし周りを当てにするし、普通の高校生らしい人間味も詰まっていて、そういう部分も含めて安芸倫也という主人公くんはどこまでも自分の理想像です。


「オタクはこんくらい気持ち悪い(文章の)方がキュンキュンするんだよ!」っていいながら、気持ち悪い文章を書き続ける安芸くん。
こういう自分の好みを恥じらいの「は」の字もなくさらけだし、挙句の果てに自分で書きまくれるメンタルを見習いたい。アニメ好きであることも多々隠して生きている自分には遠い世界……。好きなこともやりたいことも全力で頑張ろうと、忘れかけていた気持ちに気づかせてもらいました。原作者、制作の皆様ありがとうございます。


※ここから先はネタバレ入ります。


ここからちゃんとした感想です


面白い、面白い、可愛い。とくに恵が可愛い。幼馴染ヒロインもかわいかったですが、恵のラストシーンあたりはもうびっくりするくらいキュンキュンしました笑。

ギャルゲーを作ることがメインのお話ですが、冴えカノ自体がギャルゲーっぽい要素いっぱいで、でも外側はアニメでラノベなんですよね。最高です。


加藤がどんどん安芸くんから離れていっているようで、気持ち的にはすごく近い、そして最後はうまくくっつく。途中からもう両想いはわかってるんだけど、それがなんともいじらしくてこれぞ王道のラブコメだな~と感じました。
いつもの軽口で論争が起き、足でやりあって、でも諫めてくれるのは加藤じゃなく出海ちゃんで、雰囲気や全体は変わっていないのに、劇場版になるとやはり違うものがありますね。これも劇場版クオリティでしょうか。


詩羽先輩とえりり幼馴染はいつも通り、あまりにいつも通りで、それがよかったりして。 
美智留と出海ちゃんは独特のハブられ感が、いつぞやのYoutubeで矢作さんと赤崎さんが話していた通り蚊帳の外で笑っちゃいました。出落ちの美智留となんかちらちら居たな~っていう出海ちゃんのコンビはある意味新鮮です。


エピローグ!
ここが一番刺さったというか、面白かったです。まさかの夢破れて営業のサラリーマン?波島は浮浪人か何か?ギャルゲーで分岐ミスってバッドエンドな演出。ギャルゲー要素エピローグで使ってくるのかと驚きました。あんまりリアルにやるもんだから、逆にわらけてしまった。


わざわざ書かなくていいだろって思いましたが、一つだけあれ?って思ったところがあったので、書いときます。
マルズとの交渉、しっかり描いてほしかったー!あそこまで盛り上げてはしょらないでよ!あれ?ってなりました。SHIROBAKOの木下監督のようにカッコいい安芸倫也を期待してしまったがために、あれ?そこ見せ場なんじゃないの?と思っちゃいました。原作にあるのかないのかわかりませんが、とりあえず原作読んできます。


そうそう、そういえば

某記事で作画がアニメシリーズとは違って○○~と言ってましたが、全体的な作画はそんなに変わっていないように感じました。どちらかというと処々CGが入ったりしていて、なんか違う意味で変わっているような…?
でも劇場版ということもあって、細かい点はかなり力が入っているなと感じました。

最後に2つ


最近、絵コンテ描く人ってすごいなと思っています。アニメシリーズも似たようなものですが、2時間の作品を2人でなので、1人で1時間分の絵コンテきってるんですよね。何枚絵コンテ裁いてるんだろうとか普通じゃないなとか、原作がない作品なんてなおさらすごいと感心しきっています。文字しかないところからコンテきる技術ってすごいですよね(語彙力)。尊敬してます。


で、
見終わって、原作の小説でじっくり読んでみたいな~と思い、2巻まで読んで本棚の肥やしになっていた冴えカノをとりあえず持ってる9巻まで一気見する所存です。小説や漫画がアニメになると、やっぱりアニメ化するにあたってアニメでしかできない演出、アニメだからこその原作にはないオリジナリティが少なからず加わるので、原作とけっこう違う点があったりするんですよね。
それがアニメ化の意義なので、やはり原作は読んでおくべきですよね!
アニメも原作も見る、面白いと思った作品は何回も観る。これにかぎります。

では、3巻読んできます。



saenai-movie.com



最後に

ちょこっとだけ概要

総監督:亀井幹太

監督:柴田彰久

原作・脚本:丸戸史明

キャラクター原案(原作イラスト):深崎暮人

主題歌「glory days」春奈るな


制作:CloverWorks
A-1 Picturesから派生したアニメ制作ブランド、後にアニメ制作会社として設立。なので、おそらくですが制作はほとんど変わってないみたいですね。